居抜きとは?

居抜き譲渡とは、閉店済みの「店舗設備」のみを従来の店舗経営者から次の出店者に譲渡・売却することを意味します。営業中の店舗の「営業権」を従来のオーナーから新たなオーナーに譲渡・売却する店舗承継とは、全く異なる取引です。

居抜き取引では、閉店・廃業した店舗の設備のみを引き継ぐために、対価も相対的に小さくなり、ほとんど価格がつかないケースも多く見られます。前オーナーが苦労して築きあげたお客様や取引先とのつながりは絶たれ、育て上げた人材は解雇されます。店舗に備わった、設備以外の無形の資産を全て無駄にしてしまうことになります。

たしかに、従来の店舗設備を、一定程度活用できる出店者にとっては、出店費用をある程度抑えることができるという利点があります。

しかしながら、以前の店舗設備をそのまま活用できるケースは殆ど皆無に近く、結果的に多額の追加改装費用がかかってしまうケースが多く見られます。また、店舗閉店後の跡地に出店するため、既に前店舗のお客様のリピートは見込めないばかりか、周辺の通行人やお客様には、閉店した前店舗の悪いイメージが残っているため、新店舗の経営に大きな負の影響を与えることは少なくありません。

居抜き譲渡を活用の際は、十分な精査が必要で、マイナス面を熟慮する必要があります。